中区の元街小学校と山元小学校に6月7日、カーリングの藤澤五月選手(ロコ・ソラーレ所属)と山口剛史選手(SC軽井沢クラブ所属)が訪れた。

「日本カーリング選手権大会」が2025年に横浜で開催することを受けた関連事業の一環。

山元小では5年生の児童約65人と交流。平昌五輪と北京五輪に出場し、メダルを獲得した藤澤選手がその道のりについて講話した。「チームメイトとお互い助け合って、乗り越えたから出場することができた。みんなも毎日たくさん助け合って、全力で過ごしてほしい」と話した。

また、山口選手はオリンピックに出るという自身の夢は大学時代に抱いたと話し、「夢がまだ見つかっていない子も気にせずに、これから見つけていけばいい」とアドバイスを送った。

その後に行われた、氷を使わずに床で行うフロアカール体験では、カーリングでは敵に「外せ」などの言葉をかけるのはルールで禁止されていることや、ゲーム前後に相手チームと握手することなど、スポーツマンシップについて教える場面もあった。

児童は「力加減が難しかった。得点を決める選手はすごいと思った」「選手に会えたのは大きな経験だった。来年の日本選手権も見に行ってみたい」と2人との交流やカーリングの体験を楽しんでいた。

(公社)日本カーリング協会の酒巻智副会長は「小学校への訪問は協会として初の取り組み。今後も子どもたちと触れ合う機会を作って興味を持ってもらい、2025年の大会には多くの人に見に来てもらいたい」と話していた。