就活は、各種テストや書類選考をクリアするのも一苦労ですが、その先の面接選考が一番大変です。ごく稀に、その企業ですぐやっていける「即戦力」がある学生もいるでしょうが、「誇れるスキルなんてない……」と不安になる人も多いでしょう。それでも、いわゆる一流企業や人気企業といった「良い企業」に入っている人は、過去にたくさんいます。もちろん、残念ながらそうでない人もいます。何がその差を分けるのか、『面接官が本音で教える就活面接完全対策マニュアル』より一部抜粋・再構成のうえ、ご紹介します。

「名回答」を考える前に、失点ポイントを押さえよう

著名なアメリカの心理学者メラビアンが提唱した法則の俗流解釈によると、面接では、

・視覚情報──スーツの着こなしや面接官に向ける視線など

・聴覚情報──話し方や声の大きさなど

によって評価の93%が決まり、回答内容(言語情報)は7%しか影響しないそうです。割合の精度はともかく、この解釈は世に広く浸透しています。

なぜかというと、「視覚・聴覚情報」が面接では重要な評価ポイントであることが、すでに現場で証明されているからです。面接官なら誰でもうなずけることなのです。

ここでは「視覚」(見た目と視線)と「聴覚」(声の大きさと口調)について、説明します。

2つのコツ

・スーツのサイズが合っていない

・うつむき加減

これだと、回答内容が良くても高評価はもらえません。ここで2つのコツを伝授します。まず見た目は、スーツの着こなしをきちんとする。ただスーツを着ればいいわけではありません。

サイズが合っていないスーツほど残念なものはありません。大きすぎるとだらしなく、頼りなく見えます。小さくてパッツパツだと滑稽に映ります。「太ったのかな?」などと、自己管理力を疑われることにもなります。