対話の温度を上げるには、まず「話す」より「聞く」

挨拶やちょっとした自己紹介を終えた後、いきなり自分の話から始めてずっとしゃべり続けていませんか?

国山ハセン氏 国山ハセン氏(写真:東川哲也 朝日新聞出版写真映像部)

もしも「学び」や「チャンス」につながる対話を目指すなら、まずは相手の話を「聞く」。特に対話の前半は、聞き役に徹するが吉です。

久しぶりに会う人のためにとっておきのエピソードを話す準備ができていたとしても、相手が一方的に自分の話をしていたら、「今日はあの話をする出番はなさそうだな……」と引っ込めてしまいますよね。

対話のスタート時点から、相手の話に耳を傾ける姿勢を示すことで、「この人はちゃんと話を聞いてくれそうだ」という印象を持ってもらえます。

対話のスタート時点で、「安心して話せる空気」をつくることが重要なのです。

「何か面白いことを言わなきゃ」と焦ってしまう気持ちもわかります。「つまらない人と思われたくない」という不安が、そうさせるのだと思います。

でも、発想をこのように転換してみましょう。