「一度きりの人生で、今という時間は二度とやってこないのに、なんで自分は時間を無駄に使ってしまうのか」と以前は悩んでいた編集者・柿内尚文(かきうち・たかふみ)氏が、時間の使い方について考えました。柿内氏は「人生には4つの時間しかない」と言います。

「幸福の時間」はやりたいこと、喜びを得られることをして幸せを感じる時間。
「投資の時間」は目的のために努力している時間。
「役割の時間」はやらなければいけないことをしている時間。
「浪費の時間」は無意識に過ごしてしまうムダだと感じる時間です。

書籍『このプリン、いま食べるか?ガマンするか?』を一部抜粋・再構成し、時間の使い方のコツをご紹介します。

忙しさを生む元凶はどんな時間か

「仕事が忙しくて睡眠時間を削っている」

「家事と仕事の両立が大変で自分の時間がとれない」

「もっと自分のやりたいことをしたいのに、やらないといけないことに日々追われている」

忙しくて、時間が足りないことを実感している人は多いと思います。実際に、ある調査によると社会人の約9割が「時間が足りない」と感じているそうです。多くの人が仕事、家事、育児などで時間に追われ、もっと時間がほしいと思っているのです。

仕事であれば、仕事量が多すぎることや人手が足りないこと、会議や打ち合わせ、資料作りに時間がとられることなどが、時間が足りなくなる原因です。