そこで、木村さんには次のこと実践されることをお勧めします。

子どもとの日々の「雑談」は重要

(1)子どもに高校入試とは何かを伝える
(2)具体的に何をすると成績が上がるのかを伝える
(3)勉強方法を知る機会を作る
(4)子どもとの雑談の頻度を上げる
(5)子どもの自己肯定感を高める言葉を使う

(1)子どもに高校入試とは何かを伝える

子どもは高校入試とは何かまったく知らない場合があります。入試があることすら知らない子もいるぐらいです。子どもは目先のことに夢中になる傾向があるため、先のことについては意識が薄いものです。

そこで、中学の次には高校があり、その高校に入るためには入試というテストがあることを伝えます。その入試では、5段階表示された学校の成績表(1年に3回、または2回)の結果によって受験できる高校が大方決まることなど伝えます。そして入試の合否は内申書(学校成績)と入試の得点で決まることなどです(都道府県によって異なります)。

(2)具体的に何をすると成績が上がるのかを伝える

定期テストというものが年何回かあり、それが成績を大きく左右します。しかし、学校の成績はそれだけではつかず、例えば、提出物(宿題など)が1回でも提出が遅れたり、出さなかったりすると成績が1段階下がったり、授業中関係ない話をしていると主体性の欠如ということで成績が1段階落とされる可能性があることも伝えます。普通にやっていれば問題ないものを、普通から外れるといくらテストで点数を取っても成績は下がることが一般的です。特に難しいことをするわけではなく、ただ普通にやっていればいいことを強調しておきます。

(3)勉強方法を知る機会を作る

勉強方法を必ず知ったうえでテストを受ける必要があります。中学生の多くは勉強法を知らずに、何となくテストを受ける傾向にあります。塾に入っていれば成績が上がると勘違いして、定期テスト前に自分で勉強しない子もいます。それでは点数はとれません。塾に行っているから点数が取れるのではなく、テスト前に自分で正しい勉強法で勉強したから点数が取れるのです。

テスト対策などをしてくれる塾もありますが、前提が必要なのです。勉強法については、学校の先生に聞いてもいいですし、塾に通っているのであれば塾の先生に聞いてみてください。また筆者の『中学生の勉強法ver.2.0』を参考にしていただいても結構です。