長期休みが終わり、学校に行くのがつらいと感じる子どもたちは多いです。宇都宮短期大学附属高等学校の教頭である萩原俊和氏との共著『高校生活の強化書』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、親子でのGW後の乗り越え方をお話しします。

GWが明けたこのタイミングで、親御さんたちからは、よくこんなお悩み相談を受けます。

「GWが明けてから、うちの子は朝起きられなくなっている」「昼夜逆転した生活を送っていたせいで、遅刻してしまったり、休んでしまって、困っている」と。

ちょっと朝眠そうにしていたり、少しだけ遅刻してしまうくらいなら、大きな問題ではないかもしれません。ただ、それが長く続いてしまうと、学校を何日も休んでしまったり、五月病になって、そのままずるずると学校に行けなくなってしまうこともあります。

そんな状態を避けるためには、親御さんの協力が必要です。子どもが昼夜逆転した生活を続けてしまわないように、しっかりと生活習慣をもとに戻してあげる必要があります。そのために重要なことを、今回はお伝えしたいと思います。

昼夜逆転を解消するための2つの方法

まず、いちばん最初にやるべきことは2つです。

・夜、子どもの部屋を暗くすること。

・夜、子どものスマホを夜間モードにすること。

この2つを守っていると、GW後の昼夜逆転が解消される場合が多いです。

なぜこの2つが重要なのでしょうか。まず、大前提として、昼夜逆転を直して、生活リズムを取り戻すためには、シンプルに「朝きちんと起きること」「夜きちんと寝ること」が大切です。