そんなボディキットを装着した車両が若者に受けている理由について、アルパインスタイルが新たに2024年1月から立ち上げた「Cal’s Motor(キャルズモーター)」に詳しくうかがった。

スズキのジムニーシエラをベースにしたベアス プラス スズキのジムニーシエラをベースにしたベアス プラス(写真:アルパインスタイル)

キャルズモーターでは、昨年発表して話題を集めたトヨタの「ハイエース」をベースにした「Carica(カリカ)」と、「ライズ」をベースにした「Havana(ハバナ)」に続き、今年は「NV200」をベースにした「Sonova(ソノバ)」と「ジムニー/ジムニーシエラ」をベースにした「Beas/Beas+(ベアス/ベアスプラス)」の2車種を加え、レトロスタイルのボディキットをまとった4車種を展開している。

イベント出展で若者の目に留まるように

メッキパーツを使い、時代を超えたスタイルに仕上げたソノバのリアビュー メッキパーツを使い、時代を超えたスタイルに仕上げたソノバのリアビュー(写真:アルパインスタイル)

同社の西田 敬さんいわく、これらの車両は往年のカリフォルニアスタイルをモチーフとしており、1990年代に人気を博したシボレー「アストロ」や「トーラスワゴン」などに乗っていたり、当時憧れていたりしたユーザーをターゲットにしたものということで、メッキのバンパーやグリルのほか、ディッシュホイールにホワイトリボンタイヤの組み合わせや、ポップなカラーの2トーンなどは当時のそれらの車両に乗っていたユーザーが憧れていた往年のモデルを彷彿とさせるものとなっている。

そのため、発表した直後はそういった年齢層のユーザーを中心に問い合わせが多かったというが、オートサロンやオートメッセに出展するなかで、意外にも20代の若いユーザーからの反応が良いことに気づいたという。

角型4灯のヘッドライトも現代のクルマにはないスタイル 角型4灯のヘッドライトも現代のクルマにはないスタイル(写真:アルパインスタイル)

西田さんが言うには、当時を知らない若い世代にとっては往年のスタイルをまとったキャルズモーターの車両たちは、現代のクルマにはない斬新なスタイルと受け取られているようで、メーカーがリリースする量産モデルにはない魅力を感じているということのようなのだ。