近年、JR各社は「みどりの窓口」の削減を急ピッチで進めている。削減の進み具合が緩やかなのは、切符売り場がみどりの窓口を名乗っていないJR東海くらいだ。

そんな中、各地のみどりの窓口に長蛇の列ができていることがSNS上などで話題になっている。場所によっては銀行の窓口で見られるような待機の番号札や、待つ人のためのいすが設置される状況にもなっている。

みどりの窓口はいつ頃から減り始め、今後どうなっていくのだろうか。そして、JRは現状についてどう考えているのだろうか。

「40分待ち」の札も

実際にどの程度混雑しているのか、都内の駅で確認してみた。3月19日火曜日の日中、新宿駅南口のみどりの窓口には列ができており、2人の係員が指定席券売機に利用者を誘導していた。池袋駅では数十人にも及ぶ長い行列が見られた。さらに、上野駅では列の途中に「40分待ち」の札が掲げられ、その札より後ろにも並ぶ人がいるという状況だった。

一方、東京駅ではみどりの窓口は丸の内地下や八重洲北口にある程度で、あとは指定席券売機に置き換えられている。改札内にもみどりの窓口があるが、こちらは誰も並んでいなかった。

週末はどうか。3月23日土曜日、立川駅や八王子駅ではすいていたが、国分寺駅や吉祥寺駅では並んでいる人がおり、都心に近づくにつれて混雑が増すようだ。新宿駅では嫌になるほどの長い列ができていた。