診断までには、だいたい2週間から1か月はかかると思います。がんによっては手術をして調べなければわからないものもあります。

早期発見、早期治療の意識が強いとは思いますが、一部の急速に進行するがんを除き、多くの場合は、がんが発見されるほどの大きさになるまで数年かかると言われています。

2、3週間の間にいきなり手遅れになることはあまり考えられないので、検査が続いても、決して焦らないでいただきたいです。

がんの告知のほとんどは、非常にあっさりとしている

そうした期間を経て、主治医から確定診断を受けるわけですが、現在のがんの告知はひじょうにあっさりしたものであることが多いです。裁判官から判決を言い渡されるような、ものものしいシーンはほとんどありません。

拍子抜けするほど淡々と「がんです」と告げられるのが一般的です。

もはや医療の現場では、がんは珍しい病気ではないからです。

しかし、たいていの患者さんは、それだけの検査期間を経ても、まさか自分ががんになるとは思ってもいなかった、青天の霹靂という状況の方がほとんどです。

だからこそ、診断時に、必ず確認していただきたい3つの大切なことがあります。

まず1つめは、それが確定診断なのかどうか。確定診断であるなら、どの検査で判断されたのかということ。

というのも、確定のためには手術が必要だったりなど、まだ確定前であるケースも案外、あります。