女性層から厚い支持を受けて話題になったNHKの「夜ドラ」、『作りたい女と食べたい女』シーズン2。

「夜ドラ」では初の続編となり、終了後には早くもシーズン3への期待の声が高まる人気ぶりを示した。月曜〜木曜まで毎日15分の帯枠放送の「夜ドラ」は、認知度を徐々に高めながらファンが育っていることがうかがえる。

録画や配信など視聴スタイルが多様化するなか、夜15分の視聴習慣の定着を目指してきた同枠の現在地を掘り下げる。

前身まで遡ると55年の歴史

平日毎朝15分の「朝ドラ」は1961年にスタートし、時代ごとに数々の名作を生み出してきた。朝の忙しい時間のなかでも、朝ドラを見ることは、年配層を中心にした固定ファン層の生活の一部になっている。

“夜ドラ”は、2022年4月から放送枠が設けられたが、前身まで遡ると、なんと55年の歴史がある。1969年に月曜〜金曜の夜の30分枠でスタートした「銀河ドラマ」に始まり、「銀河テレビ小説」、「ドラマ新銀河」など、NHKは放送時間や時間帯の変更を経ながら夜帯のドラマ放送を続けてきた。

そして2018年4月から週1の30分枠で「よるドラ」がスタートし、2022年4月からは月曜〜木曜の15分帯枠「夜ドラ」へと形を変え、現在に至っている。