新年度から1カ月。新たな生活環境でさまざまなストレスにさらされ、ゴールデンウィーク明けごろから、心身の不調や無気力感に襲われるーー。この状態がいわゆる「五月病」だ。

五月病は正式な疾患名ではなく、「適応障害」や「うつ病」のカテゴリーに入る。この五月病を悪化させないためにはゴールデンウィークの過ごし方が大事だという。

精神科・心療内科医の医師である川村総合診療院院長・川村則行さんにアドバイスをもらった。

「五月病とは、新しい学校や新しい職場に入って、生活環境が大きく変わり、それがストレス、プレッシャーとなり憂うつな気分になる一種の適応障害です」と川村さん。

放置すると本格的なうつ病に

メンタルの落ち込み状態を放置すると、本格的なうつ病につながる場合もあるそうだ。川村さんによると、うつ病にまで至ってしまうパターンは大きく2つあるという。

「1つは労働時間が長いこと。もう1つは睡眠がうまくいかないことです。とくにこの2つの要因が重なる場合は要注意。心当たりのある人は早めの対処が必要です」