福島県矢祭町で確認された危険な盛り土について、土砂の一部が保安林にかかるなど森林法違反が確認されているとして、県が3日付けで事業者に対し復旧命令を出したことが分かりました。

矢祭町では盛り土の工事現場で、土砂の一部が保安林にかかるなど森林法違反が確認されています。
県によりますと今年2月、工事を行っている県外の事業者に対し、工事の中止を指示する行政指導を実施。さらに土砂を撤去させ現場を復旧するよう計画書の提出を求めましたが、期限としていた5月20日までに提出されませんでした。
これを受け、県は3日付けで事業者に対し復旧命令を出し、土砂の撤去や植栽を行うなど保安林を復旧させるよう命じました。

【内堀知事】「県民の皆さんが安心して生活することができるよう、様々な制度をしっかり活用しながら厳正に対応してまいります」

このように話し、ほかの地域も含め厳しく対応していく考えを改めて示しました。
県は、事業者が復旧命令にも応じない場合には、9月までに刑事告発する方針です。