女優の吉永小百合さんが映画デビュー65周年を記念して開催された「吉永小百合映画女優デビュー65周年記念企画イベント」に出席。吉永小百合さん主演映画が日本上映された後にトークショーを行い、日活映画とともに過ごした青春時代、映画で共演した俳優さんとの懐かしい思い出を語った。

渡哲也さんとの初共演映画『愛と死の記録』(1966年)に話が及ぶと、「渡さんはアクション映画でデビューなさった方なんですけれども、一生懸命に取り組まれました。リハーサルを何度もして、本番はパッと撮る形になったんです。旅館に帰って、ご飯を食べて、その後にリハーサルをして、次の日に備える。ある日、渡さんが見つからないんです。どうしちゃったんだろうと、皆で探したら…渡さんのお部屋の押し入れの中で眠っていたんです。疲れていて…リハーサル嫌だったのかな?と思って、皆でかわいいね…って(笑)そんな時がありました」と、懐かしそうに振り返った。「その渡さんも4年前に亡くなって、もうお話しすることがなくなりましたし…」と語りだし、この映画で、中尾彬さんとも共演したことに触れ「この映画には、中尾彬さんが渡哲也さんの友達の役で出ていらして、中尾さんもつい最近亡くなられたという…本当に寂しいことなんです…」と悲しみをにじませ、中尾彬さんの死を悼んだ。

最後に、これからのことを聞かれると「これからどういうカタチで私がこの映画界と関わっていくかは、私自身もわからないことなんですけども、大好きな映画の世界で、もうしばらく歩いてみようと思います」と力強く話し、124作目の映画に向け動き出していることを明かした。