福山雅治、吉高由里子らが所属する総合エンターテインメント企業「アミューズ」が主催する大規模オーディション「NO MORE FILTER」の最終審査会が6日に行われ、東京都出身、20歳の大学3年生、黄兆銘(こう・よしあき)さんが応募総数約8000人の中から、見事グランプリに輝いた。
45年の歴史で、度々全国的な大規模オーディションを開催し、野村周平・吉沢亮・清原果耶・堀田真由といった様々な才能を発掘してきたアミューズだが、今回は創立以来初となる“ボーイズオーディション”。サブタイトルの「NO MORE FILTER」には、ありのまま、オリジナルな才能に出会いたい、“フィルターは必要ない!”という思いが込められており、役者・モデル・ミュージシャンなどのジャンル区分をあえて設けていないことも特徴。
最終審査会には8人のファナリストが登場。グランプリに選ばれた黄さんはマレーシア人の父、ロシア人の母を持つ。アピールタイムでは「ルパン三世のテーマ」をトランペットで披露し、スピーチでは「誰かの憧れの存在になりたい」と力強く話した。受賞が発表されると「このようなすてきな賞をいただけて、心の底から夢をかなえたいと思いました」と喜んだ。客席には母親も駆けつけ、司会者から「今日の夕食は何を作ってもらいたい?」と質問されると「固めのハンバーグをお願いします!」と即答。実は審査の際、人生で一番感動したことについて「留学から帰ってきた時に食べた母親が作った“固めの”ハンバーグ」と答えており、それを引き継いでの発言に会場からは笑い声が沸き起こった。
なお準グランプリは兵庫県出身・西浦心乃助さん(14歳)、審査員特別賞は静岡県出身・鈴木太士さん(18歳)、THE KISS賞は黄さんがW受賞した。