女優・河合優実(23)が主演を務め、山中瑶子氏が監督・脚本を務めた映画「ナミビアの砂漠」が現地時間25日、フランスで開催された第77回カンヌ国際映画祭で、国際映画批評家連盟賞を受賞した。
FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって選出される同賞は、1946 年から授与されており、過去にはヴィム・ヴェンダース監督の「さすらい」など、そうそうたる世界の名匠たちの作品が受賞している。日本映画としてはこれまで、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」など5作品が受賞。1997年生まれの山中監督は、女性監督としては最年少で同賞を受賞する快挙を成し遂げた。
授賞式に登壇した山中監督は、「パリに旅行に行っていたのですが、こんなにすぐにまた再びカンヌに戻って来られるとは、うれしいです。そしてとてもびっくりしています。このような賞をいただきありがとうございます」と喜び、「映画を作る時、まだ感覚に頼るところが大きいのですが、いっぱい勉強して、もっとうまく映画を作れるようになりたいです」とやる気に満ちあふれていた。
主演の河合も「本当に本当におめでとうございます!これまで国際批評家連盟賞に名を連ねてきた素晴らしい作品たちに『ナミビアの砂漠』が並ぶこと、言葉にし難いうれしさです」と祝福コメントを寄せ、「これを最高のプレゼントとして、これから私たちの映画が世界中に自由に羽ばたいていきますように」と願った。日本では今夏に公開予定。