政治資金規正法を改正する自民党案について、岸田総理大臣は17日の参議院本会議で「政治とカネの問題に対する抜本的解決策だ」と述べ、「実効性ある再発防止策だ」と強調しました。

立憲民主党 石垣のりこ参院議員
「自民党単独で改正案が提出されるとの報道があります。このことはまさに自民党案が政治とカネを巡る問題を根絶するための抜本的改革につながらないことの証左ではないでしょうか」

岸田総理大臣
「政治とカネの問題に対する抜本的解決策として私の指示のもと、幅広い点において改正を提示したところです。方向性については与党間でも合意ができており、制度面で実効性のある再発防止策を提示したものである」

 一方、公明党の石井幹事長は「自民党の提案に乗るのは難しい」と述べたうえで、来週からの与野党での議論を踏まえて対応を検討する考えを示しました。

公明党 石井幹事長
「与党として自民党・公明党として共同提出できるということが望ましかったと思いますけれども、時間的な余裕もなく、今回は我が党としては自民党の提案には一緒にのるのは難しいと」

 そのうえで「与党協議を通じて党の考えは広く周知されているため単独で法案を提出する考えはない」と述べました。

 自民党と公明党は、パーティー券購入者の公開基準や政策活動費の使い道の公開方法を巡って最後まで折り合えず、自民党が単独で法案を提出する方針です。