国会では24日も政治資金規正法改正を巡る審議が行われました。政治資金パーティー禁止を掲げる立憲民主党を、自民党が「矛盾している」と追及する展開になっています。

■自民「立憲民主党は矛盾している」

立憲民主党 本庄知史議員
「政治資金パーティーが政治不信の原因となっている現状に鑑みれば、これを禁止することが信頼回復のための唯一最大の方策である」

 与野党が提出した政治資金規制法改正案を巡り、焦点となっている「政治資金パーティーのあり方」。立憲民主党は全面禁止を主張しています。

 一方自民党は、現状20万円超となっているパーティー券購入者の公開基準を、10万円に引き下げる案にとどめています。

自民党 鈴木馨祐議員
「資金基盤をどう確保するのか。当然、癒着があってはいけませんから、薄く広くしっかりと資金集めができる環境、これは大事だと思う」

 自民党は「パーティーの禁止」は、政治活動が制限されると反発。さらに「立憲民主党は矛盾している」と追及しました。

自民党 山下貴司元法務大臣
「来週月曜日、まさに審議の真っただ中、大阪で岡田幹事長が会費2万円の昼食会をされると聞いている。立民の幹部の方もやっているんです。法律が通らなければ、やり続けるというのが立民のスタンスでしょうか?」

立憲民主党 本庄知史議員
「法案の成立施行前に党所属議員にパーティー開催の自粛を求めるということはせず、各議員の判断に委ねると。これが党の方針です」

 自民党は岡田幹事長ら立憲民主党の幹部がパーティーの開催を予定していることを疑問視。公明党や日本維新の会なども「整合性が取れない」と批判しています。

自民党幹部
「自分たちが出来もしない法案を出して、その審議をしている最中に、自分たちは資金集めを堂々としますよってどこまでも矛盾しているな」

 名指しされた岡田幹事長は…。

立憲民主党 岡田克也幹事長
「自民党は何もやらない、パーティーについて。その彼らが、何か立憲に文句を言っているのはまったくおかしな話だと思う。何か規制をするからといって、それを主張したら、法律ができるまでに自分たちで手を縛らないといけないなんて話は普通ない」

■不記載については「おわびをするほかない」

 「パーティーのあり方」で対立するなか、野党側は、自民党案の提出者である鈴木衆院議員に批判の矛先を向けました。

共産党 塩川鉄也議員
「寄付収入を記載していなかったということですが、これは事実でしょうか?」

鈴木議員
「団体から受けた寄付につきまして、記載が漏れていたのは事実でございます。私どもの事務所のミスでございますので、改めておわびを申し上げたいと思います」

 鈴木氏は自らが代表を務める政党支部に対する8件の寄付が不記載だったとして、政治資金収支報告書を訂正したことを明らかにしました。

塩川議員
「違反の行為を行っていたと。これはそもそも、この規正法の法案を出す資格はないということではありませんか」

鈴木議員
「おわびをするほかない状況であります。どのようにして政治資金をきちんと正しく報告書に載せるという規制をしていくのか、私の経験も踏まえてしっかりとした建設的議論を行っていきたい」

(「グッド!モーニング」2024年5月25日放送分より)