イギリスのスナク首相は議会下院を近く解散し、総選挙を7月4日に実施すると表明しました。与党・保守党の支持率が低迷していることから、14年ぶりに政権が交代するという見方もあります。

 スナク首相は22日、イギリス議会下院の総選挙の投開票日を7月4日とすることをと明らかにしました。

 任期満了に伴い、来年1月までに総選挙を実施する必要がありました。

 最新の世論調査で支持率は、与党・保守党が20%であるのに対し、最大野党の労働党は47%と大きく差が開いています。

 また、保守党は補欠選挙や地方選挙で厳しい情勢が続いていて、政権交代の可能性が高いという見方もあります。

 巻き返しを図りたいスナク首相は、物価高騰などを抑制できたと成果を訴えています。

 争点になるとみられるのは移民問題です。

 保守党が不法に入国した移民をアフリカのルワンダに強制移送する法律を成立させた成果をアピールする一方、労働党は法律を廃止し、国境警備を強化する案を示しています。