ロシアのプーチン大統領はアメリカが国内のロシアの資産を差し押さえた場合、ロシア国内にあるアメリカの資産を損失分の補償に充てられるとする法案に署名しました。

 大統領令は23日、ウェブ上に公開されました。

 アメリカ国内で資産が没収された場合、ロシア中央銀行などはロシアの裁判所に対し、損失の補償を求めることができるとしています。

 没収が不当だと認められれば、ロシア国内にあるアメリカの資産を補償に充てることができるとしています。

 アメリカのコントロール下にある人の資産も対象だとしていますが、具体的にどのような人物を指すのかは明記されていません。

 アメリカ議会は、アメリカ国内のロシア資産を差し押さえ、ウクライナ支援に充てることを可能にする法案を可決していて、ロシア側は違法だと主張していました。