(横山 正文氏)

「私、個人の尊厳党代表横山正文は本日、第21回 県知事選挙に立候補することを宣言いたします」

知事選告示が来週に迫る中、5月1日、新たに立候補を表明した人が。政治団体代表の横山正文氏。菊川市出身の56歳で、掛川西高校を卒業後、会社員として働きながら41歳で青山学院大学・法学部に入学。卒業後は個人投資家として活動していました。会見でまず主張したのはリニア問題。

(横山 正文氏)

「私は県知事に就任次第即座に先進抗貫通工事を許可し、河川法に関する許可を出す準備に取り掛かる」

このほか浜岡原発は「稼働させるべき」と主張。浜松市の野球場整備については総工費600億円をかけてドーム球場を整備、さらに静岡市にも野球場を整備したいと述べました。

すでに立候補を表明している大村慎一氏は、5月1日 事務所開きを行いました。静岡市葵区の事務所には、推薦を決めた自民党県連の城内会長のほか、細野衆議院議員や、若林参議院議員など、多くの自民党の議員が訪れ、さらに無所属の平山佐知子参議院議員も姿をみせ、大村氏への支援を表明しました。

(無所属 平山 佐知子 参議院議員)

「もう一度 地域を歩いて、今どこで誰が何を求めているのか、これを細やかに知ったうえで手を差し伸べていくことこそやるべきことです、そしてその中心に立っていただくのは大村さんしかいらっしゃいません」

城内会長は、今回の知事選は与野党対決ではないと強調。会場には鈴木康友氏を支援する県議会第二会派・ふじのくに県民クラブの議員の姿もあるなどと紹介しました。

(大村 慎一 元副知事)

「皆さまのお力で、この静岡県政を真っすぐに立て直していきたい、そう思います、どうぞ私に力を与えていただきたいと思います、よろしくお願いします」

「大村候補と一緒にガンバロー」

一方、鈴木康友氏は5月1日、自身が代表理事を務める「静岡ベンチャースタートアップ協会」の設立記念イベントに参加しました。これは、鈴木氏が浜松市長時代に推進していたベンチャー企業の育成や誘致を目的とした「スタートアップ支援」を全県に発展させたものです。

1日のイベントには今シーズンからプロ野球ウェスタンリーグに参入したハヤテグループお杉原行洋代表や、県内企業の代表らが参加。鈴木氏は冒頭のあいさつで会見や演説などでたびたび口にしている“オール静岡”を用いて意気込みを語りました。

(鈴木 康友 前浜松市長)

「市長時代に取り組んできたスタートアップの施策では、県西部の方で取り組みを進めてきた」「東部中部ものすごくポテンシャルがある、企業誘致などスタートアップ支援をガンガンやっていく」「オール静岡でベンチャーを生み育てて、ベンチャー企業が全国・世界へ飛躍していく歩みを我々がしっかり支援していく」「ひょっとしたら私は別の立場になるかもしれないが、そうなればもっと力強く県と協会が一体となってスタートアップ先進県を目指して全力を尽くしてまいります」

このほか知事選には藤枝市出身の共産党・県委員長の森大介氏・55歳が出馬を表明していて、立候補予定者はこれまでに4人となっています。

一方、今回の知事選で争点の一つとなっているリニア工事の問題について、島田市の染谷市長は4月30日の定例会見で「県の専門部会は解散・廃止にすべき」と意見を述べました。

(島田市 染谷 絹代 市長)

「これは私個人の提案として聞いてもらいたいが、今ある(県の)専門部会は一度、解散・廃止していかないと47項目を引きずったままでは仕切り直しもできやしない」

リニア工事をめぐっては、県が2019年に「水資源の問題」や「生態系への影響」「トンネル工事で出た残土置き場」など47項目の課題をあげ、これに対して国の有識者会議は議論を尽くしたとして報告書をまとめましたが、県は30項目についてはまだ議論が必要だとしています。

(島田市 染谷 絹代 市長)

「専門部会というのは、川勝知事のもとで、その方針に沿って議論している場所、この47項目を引きずっていくのかどうかが、まず県が方針を示さなければいけないことだとだと思いますし、仕切り直しのためには、今のままの専門部会を今のままのメンバーで続けていくことは難しいことではないかと私自身は思っています」