福岡管区気象台は大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報を発表した。

山口県を含む九州北部地方では、土砂災害や洪水災害の危険度が高まっているとし、2日昼過ぎにかけて土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけている。1日夜のはじめ頃までは河川の増水・氾濫への警戒も呼びかけています。

発表内容は以下のとおり。

梅雨前線が華中から対馬海峡にのびています。梅雨前線は2日には朝鮮半島付近まで北上する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。九州北部地方では、1日15時までの24時間に解析雨量で300ミリを超える大雨となっている所があります。地盤が緩んでいる所や河川が増水している所があり、土砂災害や洪水災害の危険度が高まっています。
 九州北部地方では、2日明け方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。

[雨の実況]
降り始め(6月26日15時)から7月1日15時までの降水量(アメダスによる速報値)


  福岡県
    久留米市耳納山 343.0ミリ
    八女市黒木   343.0ミリ
    柳川      292.5ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻 412.0ミリ
    日田市三本松 317.5ミリ
    中津市耶馬渓 251.0ミリ
  佐賀県
    嬉野      258.5ミリ
    佐賀市駅前中央 203.0ミリ
    鳥栖      197.0ミリ
  熊本県
    阿蘇市阿蘇乙姫 362.5ミリ
    湯前町湯前横谷 303.5ミリ
    山鹿市鹿北   273.5ミリ
  長崎県
    雲仙岳 371.5ミリ
    諫早  247.5ミリ
    島原  236.5ミリ

[雨の予想]
1日に予想される1時間降水量は多い所で、
  山口県 30ミリ
  福岡県 40ミリ
  佐賀県 30ミリ
  長崎県 30ミリ
  大分県 40ミリ
  熊本県 60ミリ
2日に予想される1時間降水量は多い所で、
  山口県 40ミリ
  福岡県 30ミリ
  佐賀県 20ミリ
  長崎県 50ミリ
  大分県 20ミリ
  熊本県 20ミリ
1日18時から2日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  山口県  80ミリ
  福岡県 100ミリ
  佐賀県  50ミリ
  長崎県 100ミリ
  大分県  80ミリ
  熊本県 100ミリ

[防災事項]
 土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒してください。低い土地の浸水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。