ベントレー・コンチネンタルGTがまもなく第4世代にフルモデルチェンジ、2024年6月には発表される予定です。どんなパワートレーンを搭載するのでしょうか。

ウルトラハイパフォーマンス・ハイブリッドパワートレーンを採用

 英ベントレーは2024年5月16日、新型となる4代目「CONTINENTAL GT(コンチネンタルGT)」を同年6月に世界初公開すると発表しました。

 コンチネンタルGTは、ベントレーのラグジュアリーGTクーペです。初代は2002年にプロトタイプが発表され、2003年から発売されています。

 第4世代となる新型コンチネンタルGTは、それまでのW型12気筒ツインターボに代わる、新しいV8エンジンにモーターを組み合わせたウルトラハイパフォーマンス・ハイブリッドパワートレーンを搭載する予定です。

 最高出力は782馬力、最大トルクは1000Nmを発生しながら、モーターのみで80kmの走行が可能で、WLTPモードのCO2排出量は50g/km未満とアナウンスされています。

 駆動方式はトルクベクタリング付きのアクティブ全輪駆動(AWD)、後輪操舵システム(4WS)や電子制御LSD、48V電動アクティブ・アンチロールコントロール、新開発のデュアルバルブ・ダンパーなど、最新世代のシャシ技術も採用しています。

 デザインもテクノロジーも一新された第4世代のコンチネンタルGTは、新世代のベントレーを代表するクルマとして完成しました。

 ここで、コンチネンタルGTについてふり返っておきましょう。1998年にロールスロイスと袂を分かち、フォルクスワーゲン・グループの傘下に入ったベントレーが、初めて世に送り出したオリジナルモデルがコンチネンタルGTでした。

 1952年に登場した「Rタイプ コンチネンタル」をインスパイアした初代のコンチネンタルGTはヒット作となり、ベントレーは復活しました。同社の売上高は10倍に増加し、現代におけるベントレーの立ち位置を確立しました。

 初代コンチネンタルGTの登場から4年のうちに、ベントレーの年間販売台数は約1000台から1万台以上に増加しました。

 第2世代のコンチネンタルGTは2010年にパリで発表され、翌年からデリバリーが開始されました。パワートレーンにはW12エンジンが搭載され、2012年には4リッターV8エンジン搭載車も設定されました。

 2018年には第3世代のコンチネンタルGTが登場しました、内外装のデザインから、専用プラットフォーム、エンジン、サスペンション、電気アーキテクチャーなどに最新のテクノロジーが採用され、ライバルがひしめく現代のラグジュアリーGTのカテゴリーにおいて、新しいベンチマークを定義しました。

 過去20年間、コンチネンタルGTは速度記録を破り、世界中のチャンピオンシップや耐久レースで優勝しました。いまや世界的に、コンチネンタルGTはベントレー車ではベンテイガに次ぐで2番目に人気のあるモデルとなりました。また、販売されたベントレー車の3台に1台はコンチネンタルGTです。

 2025年はじめ、コンチネンタルGTの生産台数は10万台に達する予定です。イギリスのクルーにある、ベントレーのドリームファクトリー。そこで手造りされるコンチネンタルGTの、新たなモデルが世に送り出される日は、もうすぐです。