まもなく世界初公開される予定のジープ新型「ワゴニアS」の動画がジープの公式YouTubeにアップされました。2024年には米国にて市場投入される予定の大型SUVタイプのEVですが、どんなクルマなのでしょうか。

2024年5月30日にニューヨークで世界初公開予定

 ステランティスの米ブランド「Jeep(ジープ)は2024年5月22日、公式YouTubeチャンネルで「Surpass Yourself」を発表しました。

 これは同年5月30日にニューヨークにて世界初公開される予定の「Wagoneer S(ワゴニアS)」を紹介するものとなっています。

 新型ワゴニアSは、まもなく登場するジープの新しい電気自動車(BEV)です。

 ジープブランドは2030年までにアメリカにおける新車販売の50%をBEVとし、また、同年までにヨーロッパで販売する新車の100%をBEVとする予定といいます。

 その計画に沿って、2022年9月に新たに4台のBEVモデルの投入が発表されましたが、その4台のうちの1台が新型ワゴニアSとなります。

 新型ワゴニアSはステランティスの大型車向けプラットフォーム「STLAラージ」を採用、駆動方式はジープらしく、前後にモーターをそなえた4xe(4WD)となります。

 今回公開された映像を見ると、新型ワゴニアSのトータル出力は600馬力、最大トルクは617lb-ft(約837Nm)で、0−60mph(約96km/h)加速は約3.4秒というパフォーマンスを発揮。現在ジープブランドで最速の加速力をもつ「グランドチェロキー トラックホーク」よりも0.1秒速いといいます。

 また1回の満充電で最大300マイル以上(約480km)の航続距離となる予定です。

 映像では「テスラ モデルSパフォーマンス」と加速力やクローズドコースで比較走行するシーンも掲載されています。

 エクステリアデザインは、LED内臓の“光る”7スロットグリルを採用。空力に優れたエクステリアと、一目でワゴニアとわかるサイドシルエットに見事に融合されています。

 インテリアは、職人が丁寧に仕上げたディテールとシームレスに統合されたプレミアムテクノロジーが採用されています。ジープブランド独自の「セレクテレイン」機能も搭載、好みの色が選択できるアンビエント照明なども装備されます。また標準でデュアルパノラミックサンルーフも採用されています。さらに19スピーカーのプレミアムマッキントッシュオーディオシステムも搭載される予定です。

※ ※ ※

 ジープ新型ワゴニアSは、2024年5月30日に世界初公開された後、同年秋に米国およびカナダの市場で発売される予定で、その後世界中の主要市場に展開される見通しです。車両価格など詳細はまだ発表されていません。

 日本での導入スケジュールなど、詳細は未定です。