旅客機の空中拉致事件、別名「ハイジャック」の危機的状況を描いた映画「ハイジャック」が極限のサスペンスと刺激的な空中アクションを予告する2次ポスターと予告編を27日に初公開した。

1971年の韓国上空、旅客機が空中で拉致されて繰り広げられる極限の状況を盛り込んだ映画「ハイジャック」が極限の状況に置かれた4人が対峙する緊迫した瞬間を盛り込んだ2次ポスターを公開した。

公開されたポスターは、副機長テイン(ハ・ジョンウ)に銃を突き付けている拉致犯ヨンデ(ヨ・ジング)の一触即発の緊張感あふれる瞬間をとらえた。これに加えて頭から血を流したまま機長席でこれを心配そうに見ている機長のギュシク(ソン・ドンイル)、恐れた様子の旅客機内で唯一の乗務員であるオク・スン(チェ・スビン)の姿が加えられて予測できない緊迫した状況を暗示している。冷淡な目つきのヨンデは旅客機全体を圧倒するオーラを発し、イメージを突き破って出てくる目つきだけでも極度の緊張感を誘発している。ヨンデから乗客の安全を死守するために苦悩するようなテインの表情は、彼が果たしてどんな選択をするのかに対する疑問を投げかけている。「目的地の異なる乗客が搭乗した」というフレーズは、同じ旅客機の中で別の目的地に向かおうとする人々のすれ違った状況を予告し、北に行こうとするヨンデと乗客を守ろうとする人物の緊迫感あふれる選択と葛藤に対する期待を高めている。

一緒に公開された2次予告編は、手に汗握る急迫した旅客機内外の状況を盛り込んで危機的な雰囲気を与えている。乗客で込み合う1971年のソクチョ(束草)空港、良い席を取るために走り出す乗客たちの姿は、当時は座席番号がないために先着順で席を取っていた時代を見せて好奇心を掻き立てている。乗客たちの浮き立った心もつかの間、拉致犯ヨンデが投げた即席爆発装置は、穏やかな機内を一瞬にして修羅場にし、極度の緊張感の中に観客を追い込む。「1971年韓国上空、目的地が異なる乗客が搭乗した」というフレーズと共に修羅場となった旅客機の中で乗客を守るために操縦かんをつかんで苦軍奮闘するテインの姿は、副記長として自身の任務を果たそうとする彼の責任感を覗き見ることができる。また、飛行機の機首を北に向けさせようと脅迫する拉致犯ヨンデの姿は冷徹なカリスマ性と共に圧倒的な存在感を示し、乗客をどんな混沌の中に陥れるかに関心が集められている。北に向かう旅客機を追撃する戦闘機は、危険なスリル感とともに夏の暑さを一発で吹き飛ばす爽快さを予告する。そして「この飛行に誰もが命をかけた」というフレーズとともに、各自が生き残るために最善を尽くす人々の姿が調和し、果たしてこの飛行機がどこに向かうのかが気になる。韓国上空で、極限状況の中で迫力溢れるストーリーと息つく間もないアクションは、観客を一瞬で1971年の事件当日に引きこみ、一寸先もわからない未知の展開を予告する「ハイジャック」に対する期待を高めている。

「ハイジャック」は1971年、韓国上空で旅客機が拉致された一触即発の状況で、逃げられない限られた空間が与える緊張感をリアルタイムで伝え、強烈な映画的経験を提供する予定だ。これに加えて信じて見る俳優ハ・ジョンウ、ヨ・ジング、ソン・ドンイル、チェ・スビンの演技で完成された独歩的な相乗効果は、今夏の映画館をひきつけるだろう。映画「ハイジャック」は6月21日に韓国で公開予定だ。