山形市内で先月30日夜から1日朝にかけて、クマの目撃が相次いだ。先月28日に出没が確認されたケースを含め、3件はいずれも市内東部で山際の集落付近。市は周辺にのぼりを立て、注意を呼びかけている。

 同市双月町の鈴川公園双月の丘では、先月30日午後8時10分ごろ、警備員の50代男性が体長1メートル以上あるクマ1頭を見つけた。トイレ周辺にいたという。市は翌朝、「クマ出没注意」ののぼりを立てたほか、チラシを配り市民に注意喚起した。近くの鈴川小は、教員が登下校時にパトロールする対応を取った。

 1日午前6時35分ごろには、同市切畑で、近くの50代女性が自宅2階の窓から、体長1メートルほどのクマを目撃した。クマは道路を横切り、村山高瀬川の方向に歩いていたという。現場は紅花ふれあい橋の北西約100メートル。

 先月28日には、同市妙見寺の馬見ケ崎川河川敷付近でクマが出没し、テントなどを張っていた人たちが一時避難する騒ぎになった。