フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の授賞式が15日(現地時間)に行われ、八鍬やくわ新之介監督の「窓ぎわのトットちゃん」が長編部門でポール・グリモー賞を受賞した。最高賞のクリスタル賞、審査員賞に次ぐ賞で、日本作品のポール・グリモー賞受賞は2年連続。

 受賞作は、女優黒柳徹子さんの幼少期を自伝的につづったベストセラー小説が原作。日常のささやかな幸せや個性の大切さなどを描いており、昨年12月に公開された。

 受賞を受け、八鍬監督は「ヨーロッパは(トットちゃんが通ったトモエ学園の)小林校長先生が理想の教育を追い求めた地です。そのヨーロッパで評価していただけたことが、原作を預けてくださった黒柳徹子さんへの恩返しになると嬉しいです」との談話を寄せた。