相模原市南区のマンションで2月、50歳代の夫婦が殺害された事件で、横浜地検は1日、長男(16)を殺人と窃盗の罪で横浜地裁に起訴した。

 起訴状などでは、長男は2月10日、自宅マンションで両親の首などをナイフや包丁で複数回刺して失血死させたほか、同月6日と10日には、相模原市と神奈川県厚木市のコンビニ店でおにぎりなど計4点(約600円相当)を盗んだとしている。

 相模原市児童相談所によると、同月上旬、父親が長男の非行傾向について児相に相談していた。

 地検は3月26日に長男を殺人の非行事実で横浜家裁に送致。家裁は4月22日、「事案の内容や社会に与えた影響等に照らすと、刑事処分の対象とするのが相当」として、検察官送致(逆送)していた。