北海道留萌るもい市の女子高校生(17)が旭川市の橋から転落させられ殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同市の無職内田梨瑚りこ容疑者(21)らが約4時間にわたり女子高校生を監禁し、暴行したとみられることが捜査関係者への取材で分かった。女子高校生が内田容疑者の写った画像をSNSに転載したことでトラブルになったとみられ、内田容疑者は監禁に至った経緯について、「(転載に関する)やり取りをしている時の言葉遣いが気に入らなかった」などと供述しているという。

 捜査関係者によると、画像の転載を知った内田容疑者は女子高校生をどう喝。女子高校生は金銭を要求され、電子決済サービスで10万円送金した。

 しかし、内田容疑者はうまく受け取れなかったことから、4月18日夜に女子高校生を留萌市の道の駅に呼び出して車に監禁。途中で加わった知人の無職の女(19)ら計4人で旭川市内を連れ回しながら、駐車場や路上、走行中の車内で女子高校生を殴ったり蹴ったりしていたという。

 暴行の様子の一部は防犯カメラに記録されており、撮影時間や4人の供述などから監禁時間は約4時間に及んだとみられている。

 道警の発表では、内田容疑者と無職の女は翌19日未明、同市郊外の神居かむい大橋から女子高校生を川に転落させ、溺死させた疑い。ほかの2人は橋に向かう前に別れたという。道警は14日、内田容疑者と無職の女を殺人容疑で旭川地検に送検した。