映画制作・配給会社の「ライオンズゲート」は9日、ドジャースの大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者の違法賭博スキャンダルを題材にしたテレビドラマ制作を開始したことを発表した。「スポーツ・イラストレイティッド」の元編集者のアルバート・チェン氏やスコット・デルマン氏らが制作を手がける。

 チェン氏は「これはメジャーリーグにとってピート・ローズ以来最大のスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にはMLB最大のスターがいる。信頼と裏切り、富と名声の罠というストーリーの核心に迫る」と声明を出した。

 水原一平容疑者を巡っては、司法当局が8日に大谷選手の銀行口座から違法賭博の借金を返すために不正に1700万ドル(約26億4000万円)近くを送金した罪と、虚偽の納税申告書に署名した罪を認めることで同意したと発表した。14日にロサンゼルスの連邦地裁での罪状認否が控えている。

 水原一平容疑者は韓国での3月20日の開幕戦に通訳としてベンチに入ったが、開幕戦後、米メディアから水原容疑者の違法賭博問題が報道される直前に解雇された。その後、4月12日に米の捜査当局に巨額の銀行詐欺容疑で訴追され、同日に保釈された。