これは私の知人から聞いたモラルに欠ける義実家との間に起こったお話です。ここまで人の気持ちがわからない人がいるのか? と衝撃を受けました。

妊娠と出産

私は20代後半の女性です。数年前に結婚してついに待望の第一子を妊娠。生まれてくる日を待ち遠しく思いながら、つわりを乗り越え妊娠期間を楽しんでいました。

しかし妊娠後期に入り、お医者さんから「お腹の子は障害を抱えている」と知らされることになります。初めてそのことを聞いたときは、「無事に生まれてこれるのだろうか?」と不安になりました。

そういった状況でしたが、子どもは障害を抱えながらも無事に生まれてきてくれました。まずは生まれてきてくれたことに感謝です。しかしお医者さんのお話では、「長く生きられない可能性がある。最悪のケースも考えておくように。」ということ。

私は自分にできることをして、生まれてきたこの子を大切に育てていこうと決心しました。

招集

出産を終え子どもと一緒に退院して数日経ったころ、義理の両親から「家族会議」と称して呼び出されました。

「一体なんの話だろう?」と旦那と一緒に義実家に向かうと、義母・義父・旦那・旦那のお兄さん・義兄の嫁が招集されています。この時点で、何のために集められたのかはわかっていませんでした。

義母と義父は神妙な面持ちで、これからおこなわれる家族会議が重要な事案なのだと察しました。しかし、義父から放たれた言葉は私や子どもを傷つける最低なものだったのです。

家族会議の議題

義父の放った発言は、「孫(生まれてきたばかりの我が子)の葬式はどうするか?」でした。私はまったく予想していない展開に驚愕しましたが、家族会議の議題は我が子が亡くなる前提のその先の話だったのです。

あまりに思いやりに欠ける言葉に私はその場で泣くことしかできませんでした。いま思えば言い返したり、怒ったりしていい内容だったと思います。

まとめ

以上が私の知人が体験したとんでもない家族会議です。今後のことが心配だったのかもしれませんが、あまりにデリカシーに欠けた内容の家族会議ですよね。しかし、それから5年が経ちました。

お医者さんから「最悪のケースも考えておいて」と言われた知人の子どもは、すくすくと成長しています。知人は子どもに愛情をたっぷりと注ぎ、毎日充実して過ごしているようです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A