厚生労働省が行った「令和4年 国民生活基礎調査」によると、40〜69歳のがん検診受診者の割合は、過去2年間で約4〜5割だそう。そのようななか、異色の医者芸人・しゅんしゅんクリニックPさんは「不調と向き合わず、健康なふりをして生活するアラフォー世代が急増している」と警鐘を鳴らします。今回は、医療とお笑いに精通した、しゅんPさんならではの健康アドバイスを自著『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』より、一部お届けします。

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しゅんP流「昭和的価値観」チェックシート

Z世代と言われる若者たちの間で、80〜90年代のファッションや音楽が取り入れられたり、デジタル配信から逆行するようにカセットテープが面白がられたり、タピオカミルクティーが流行したかと思えばいつのまにかクリームソーダが再燃していたり、もはやついていくだけでも息切れしそうですが、一周どころか何周か回ってレトロなカルチャーが今イケてるみたいです。

しかし、医学の面ではそうも言っていられません。

ここで取り上げたいのはハイセンスなカルチャーのことではなく、効率や結果よりも気合や根性、忍耐を良しとする昭和の価値観についてです。

僕たちアラフォー世代に知らず知らずのうちに染みついてしまったその価値観を今アップデートしないと、不健康になるだけでなく、どんどん生きにくくなっていくと思います。

ということで、突然ですがここでみなさんにチェックしていただきたい項目があります。あなたはいくつ当てはまりますか?

しゅんP流 昭和的価値観チェックシート

□男性と女性では能力に差があると思う
□たいていのピンチは気合と根性で乗り切れる
□男らしさや女らしさを重要視している
□仕事も私生活も変化することに抵抗がある
□若かりし頃の自慢話をよくしてしまう
□体調が悪くてもめったに会社や仕事は休まない
□お酒の席で生まれる連帯感を大切にしている
□味よりも喫煙可の飲食店を選んでしまう
□健康的な人と会話すると自虐に走りがちだ
□とにかく病院には行きたくない

さて、いかがでしょうか。

チェック項目に共通するのは、仕事や家庭において“男性はこうあるべき”“女性はこうあるべき”と無意識にラベリングすること。根性論や精神論で乗り切ろうとすること。

当てはまる項目が多ければ多いほど、あなたは古い固定観念にとらわれているといえます!