志望校が決まらない、将来のやりたいことが見つからない...。様々な場面で選択を求められるものの、進むべき道が分からず途方に暮れている、そんな中学生は多いはず。将来を決める時に役立つヒントを探るべく、サイル学院高等部・学院長の松下雅征さんが教育系YouTuber・葉一さんに話を聞きました。

※本稿は、松下雅征著『13歳からの進路相談』(すばる舎)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

松下雅征(サイル学院高等部 学院長)
東京都の公立中学校卒業。早稲田実業学校高等部を首席卒業。米国留学後、早稲田大学政治経済学部を卒業。やりたいことではなく偏差値で進路を選び後悔した経験から、大学在学中に受験相談サービスを立ち上げ。中高生からの相談数は7万件以上。2022年、一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会を目指して通信制オンラインスクール「サイル学院高等部」を創立。2023年、同校の中等部を創立。進路選択をテーマにした講演・イベントの登壇実績多数。1児の父。

教育系YouTuber・「とある男が授業をしてみた」葉一
1985年、福岡県生まれ。高校時代の恩師の影響で教師を目指し、東京学芸大学へ進学。教材の営業職、個別指導塾の講師を経て、2012年6月よりYouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」を開設。チャンネル登録者数は185万人超(2022年12月時点)。TBS「情熱大陸」やNHKへの出演経験もある、注目の教育イノベーター


今を生きる君たちへ「もし私が、13歳なら」

【一人ひとりが自分にあった進路を選べる社会へ(松下雅征)】

偏差値というたった1つのものさしだけを基準にするのではなく、まわりの大人の声にただ流されるのでもなく、一人ひとりが"自分の人生の主人公"として、意志を持って将来を選び、切り拓いていってほしい。

とは言え、社会に飛び立つ前の10代にとって、進路選びは難題です。「将来、どんな道があるのか、想像できない」「何を基準に進路選びをすればいいのか、わからない」と言うのが本音だと思います。進路選びは、正解のない問い。迷いがあって、当然です。

一方で、今、社会の第一線で活躍しているビジネスパーソンや、自らの能力を発揮し、いきいきと生きている大人たちにも、皆さんと同じように進路に迷った10代の日々があったはず。彼らは、どんな学生時代を過ごし、どのように進路を選択して、今に至っているのでしょうか。

彼らが持つ十人十色のヒストリーは、進学や就職など、今、岐路に立っている皆さんの背中をそっと押してくれるはず。ここでは『13歳からの進路相談』に収録された、教育系YouTuber・葉一さんのインタビューを紹介します。