広島・末包昇大外野手(27)が8日の阪神戦で今季初めて1軍に昇格することが決まった。新井監督が「明日(8日)来ます」と明かした。

 1月の自主トレで古傷だった左膝の内側半月板を損傷。リハビリをへて、3月26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で実戦復帰した。2軍で調整を続け、23試合目の出場となった、この日の同阪神戦では1―4の6回2死で茨木のフォークを中堅左へ。推定130メートルの1号ソロ豪快な一撃を突き刺した。

 「しっかり振れれば、ああやって飛距離も出る。苦しんだ分、上でしっかり結果を残したい。昨年の悔しい思いがいっぱいあるので、晴らしたい」と力を込めた。2年目の昨季は自己最多の11本塁打を記録するなど、自慢の長打力を発揮して、飛躍を遂げた。今季は故障で出遅れを余儀なくされたが、満を持して大砲が1軍に上がる。

 代わって高卒3年目の田村俊介外野手(20)が2軍に降格する見込み。指揮官は「タム(田村)も開幕して、すごくいい経験をしていると思う。ただやっぱりなかなか他の選手も頑張っているので、なかなかスタメンで使ってあげられる機会というのが減ってきた。彼はまだ若いこれからの選手なので、そこは彼と話をして“これからなんだから、しっかり野球をしてきなさい”というふうに言いました」と話した。