家計とは別に、妻が自由に使えるお金=妻小遣い。「みんなの妻小遣いはいくら?」「どんなことに使っているの?」「そもそも、妻小遣いって設定している?」など、気になる点をさまざまな角度から調査しました!

貯蓄と妻小遣いには関係性があるの?

●月貯蓄額0円の人のうち89%が妻小遣いを設定していなかった
調査※によると、毎月貯められていない人の多くが、妻小遣いを設定していないことが判明。貯蓄と妻小遣いには、関係があるのかも!?


Q 月貯蓄額0円以下の人に伺います。妻小遣いを設定していますか?
※サンキュ!モニターアンケートより(24年1月実施、回答者数=198人)

「妻小遣い」の使い道ランキング

毎月貯蓄している&妻小遣いを設定している人に、「どんなことに使っているのか」聞いてみました!


1位 美容品
メイクやスキンケア用品、自分専用のシャンプーなど、美容関連の物を購入している人が多数!

2位 ランチ代
「1人で」「友人と」「仕事で外に出るときの」など、シチュエーションは異なれど、昼食代に使う人が多かった。

3位 美容院代
ヘアカット、パーマ、カラーリング代に充当。「毎月は行かないから、積み立てています」という人も!
次点 カフェ代、書籍代、おやつ代etc.

ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さんが証言!

家計を守る為に、妻小遣いを設定すべし!
お金のプロによると、「貯めたい人こそ、妻小遣いを設定したほうがいい」そう。その理由と設定するコツも紹介します。


・妻小遣いがないと、その分の支出が他の費目予算に紛れがち
妻小遣いがないと、食費や日用品費など、さまざまな費目予算から「妻用の支出」を賄いがち。妻が自由に使えるお金を確保することが、結果的に、家計管理の安定につながります。

・「家計から出すか」「小遣いから出すか」お金の出所を明確にしよう
「どこの費目からお金を出すか」があいまいだと、せっかく設定した予算が守れないことも。支出内容は家計によって異なるので、家族で話し合い、適切な予算に調整しましょう。

あいまいになりがちな支出 
【例】
・靴下や肌着代は?
・職場の人との飲み代は?
・ガソリン代は?etc.


・畠中さんの「家計の黄金比率」的には月収の10%を目安に「夫婦小遣い」を設定しよう
費目予算の目安となる“家計の黄金比率”では、夫婦小遣い(合算)は、月収(手取り)の10%がおすすめ。「小遣いから何を賄うか」を整理して、それぞれの金額を決めましょう。

あえて妻小遣いを多めに設定している人を調査!

月収の10%以上を夫婦小遣いに設定している人に、理由と効果を聞いてみました!


●小遣いを多めにして、美容院代、被服代、クリーニング代は個人管理にしていた!

<教えてくれた人>
世帯月収(手取り)43万円/総貯蓄額2000万円
明日佳さん(東京都 45歳)

妻小遣い 3万円
夫小遣い 4万円

美容院代や被服代など、毎月発生するわけではない支出は、夫婦それぞれの小遣いから支払うルールに。予算内に収まるよう、自分のペースでやりくりができるのでストレス無し!

●大好きなインテリアにお金をかけたいから、レジャー費を0円にして小遣いを多めにしていた!

<教えてくれた人>
世帯月収(手取り)35万円/年貯蓄額 100万円
eriさん(愛知県 39歳)

妻小遣い 2万円
夫小遣い 4万円

毎日過ごす家を快適にしたいので、妻小遣いを多めにして、家具、雑貨、グリーンなどを充実。外出は、郊外の公園で十分楽しめるので、レジャー費の月予算は0円。

●物価高を受けて、すぐに夫婦で「小遣い会議」をして増額していた

<教えてくれた人>
世帯月収(手取り)45万円/総貯蓄額 2000万円
桃田くり子さん(神奈川県 36歳)

妻小遣い 5000円→1万4000円
夫小遣い3万円→3万6000円

物価高の波や、妻がパートを始めたのをきっかけに、夫婦で話し合って小遣い増額を決定。夫には、使い過ぎ防止のために「5」のつく日に3回に分けて渡すことに。

●仕事と家計管理のモチベを上げるために、ネイル代やカフェ代を確保!

<教えてくれた人>
世帯月収(手取り)48万円/年貯蓄額 100万円
丸山希さん〈仮名〉(広島県 34歳)

妻小遣い 3万円
夫小遣い 3万円

24時間気分が上がるネイル代や息抜きのカフェ代は、毎日を頑張るための必要経費。妻小遣いが多めな分、ほかの費目予算は絶対に守ります。

・あえて、現金払いにして使う実感と満足度を上げていた!
普段はクレカ派だけど、「自分のためのお金使い」を実感したいから、妻小遣いは現金管理。中身が見えるケースで、残金を常に把握。


<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さん
生活に根ざした家計管理、資産形成のアドバイスが人気。大学2年生のときに実行したバックパッカー旅行以来、旅行が生きがいになる。

参照:『サンキュ!』2024年6月号「使っても1000万円貯まる!」より。掲載している情報は2024年4月現在のものです。
編集/サンキュ!編集部