ドジャース大谷翔平投手の打撃が止まらない。5月5日(日本時間6日)に行われたブレーブス戦では1回の第1打席に2試合連続となる9号2ランを放つと、第2打席はレフト前ヒット、第3打席はセンター前ヒット、さらに8回の第4打席は今季初となる1試合2本目の10号ソロをセンターへ弾き返した。これで大谷の打撃成績は複数の部門でナ・リーグトップはおろか、両リーグトップに。今季は投手として登板予定はないが、昨季まで二刀流だったことを忘れてしまうかのような打ちっぷりだ。

 4打数4安打3打点2本塁打という圧巻の結果を残し、いよいよ大谷が打撃部門を制圧し始めた。試合終了時点での打撃成績の中で、両リーグ通じてトップなのは52安打、14二塁打、10本塁打(タイ)、25長打、98塁打、打率.364、長打率.685 、OPS1.111。実に8部門もメジャー最高の成績を収めている。

 一時、チャンスでの凡退が多く、25打点に留まってはいるが、代わりに30得点をマークし、これはトップ3人に1点差の4位。チャンスを生むことにも貢献していることがよくわかる。

 今季は1番ベッツ、3番フリーマンというMVP経験のある2人に挟まれる形で「MVPトリオ」として相手投手に襲いかかっているが、これだけ大谷が打ち出したとしても、勝負を避けてフリーマンと勝負、という戦術は取りにくい。さらに4番に入ることが多いスミスも絶好調。5番のテオスカー・ヘルナンデスやマンシーも打ちまくっており、ドジャース打線にまるで隙はなく、やむなく相手バッテリーは大谷と勝負をせざるを得ない。これからますます数字を伸ばす。そんな大谷を予想する人も多いことだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)