<大相撲五月場所>◇十一日目◇22日◇東京・両国国技館

 筋骨隆々の体躯が特徴のレスリング元アジア王者で幕下五十九枚目の欧山田(鳴戸)が、三段目筆頭・若雅(二子山)を強靭な足腰で寄り切って5勝目を挙げた。力の入った一番に欧山田は取組後、土俵下で“うっかり”。珍しいハプニングが発生すると爽やかな照れ笑いを浮かべたが、微笑ましい一コマに「笑顔が素敵」「ニコニコで草」と反響が寄せられた。

【映像】筋肉“ムキムキ”力士、うっかりハプニングの瞬間

 身長180.6センチ・体重94.3キロの軽量級ながら、レスリング部に所属していた大学時代にフリースタイル86キロ級のアジア大会で優勝した実績を持つ欧山田。筋骨隆々の肉体とレスリングを活かした独特の相撲内容で、今場所はここまで4勝を挙げて勝ち越しを決めている。

 十一日目に対戦した若雅は身長185センチ・体重141.3キロの大きな体の持ち主。欧山田との体重差は実に47キロだ。立ち合い頭を下げて当たった欧山田はすぐに相手の右腕を手繰ると、体を入れ替えて土俵際へと追い詰めていった。そのまま潜り込んで左下手を掴み、上手を取られながらも厳しい攻めを展開。最後は若雅が足を掛けたところ、強靭な足腰でびくともしない欧山田が一気に寄り切った。欧山田はこれで5勝目。敗れた若雅は2敗目を喫した。

 取組後、欧山田は体重47キロ差対決を制した白熱した一番で興奮状態だったからか、勝名乗りを受けると土俵下に降りてそのまま花道を下がろうとしてしまう“うっかり”ハプニングも。気づいた欧山田は慌てて振り返ると、しっかりと一礼。思わず照れ笑いを浮かべていた。

 うっかり礼を忘れてしまった欧山田が爽やかな照れ笑いを見せると、視聴者からは「礼忘れたww」「礼を忘れてニッコリw」「笑顔が素敵」「ニコニコで草」とコメントが続出。また5勝と白星を伸ばした実力に「この体で凄いね」「細くて強い」「うまいわ」「めちゃくちゃ強いな」と称賛と期待の声も寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)