あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。

長崎・対馬『渡辺菓子舗』の「加壽萬喜」

カステラ生地とたっぷりのあんこが福を呼ぶおやつ。

参勤交代から無事戻った対馬藩主を労うために考案されたという郷土菓子"かすまき"。数多の喜び事を招くおめでたい菓子として、慶事の席で欠かせない対馬名物だ。なかでも明治35(1902)年に創業したこちらはその名店として知られ、北海道産小豆「きたろまん」を中白糖で丁寧に炊いた、豆の風味豊かな自社製餡が自慢。「ふんわりカステラの中にどっしりとあんこが。でも全くクドくない。この味が対馬に行かずとも食べられるとは」(畑)。賞味期限は常温保存で5日。5本入り¥1,410。注文は電話、FAXから。長崎県対馬市厳原町桟原53 0920‒52‒0571 FAX0920‒52‒5817 7:00〜19:00 日休


あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)〜19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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