今年8月11〜15日に開かれる徳島市の阿波踊りについて、台風接近など悪天候が予想される場合、市から要請があれば中止することを明記したガイドラインができた。主催する「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」が作り、14日発表した。

 昨年の阿波踊りでは、台風7号が接近する中、当時の内藤佐和子市長が中止を要請したにもかかわらず、実行委が多数決で開催を決め、批判を浴びた。

 実行委によると、昨年まで悪天候時の対応の明確なガイドラインはなかったという。

 ガイドラインでは、開催期間の5日前から、市の危機管理局と全日程の気象情報を検討。事前中止の判断は、遅くとも各開催日の前日午後10時までとした。

 市内に特別警報の発表が予想される場合や開催地域に避難情報が出される可能性が高い場合など、市から中止要請があれば、実行委が中止を決定する。中止要請がない場合も、実行委と市の関係部署が協議し、市の方針に沿って判断する。

 開催当日も、安全な開催が困難な風雨が予測される場合などは、午後3時までに市の方針に沿って判断する、とした。(相江智也)