【兵庫】能登半島地震の発生から半年となるのを前に、神戸市のNPO法人が28日、同市中央区の東遊園地でガス灯「1・17希望の灯(あか)り」から火を分ける「分灯」をした。同法人がボランティア活動をしている石川県輪島市町野町で7月1日にある追悼行事で、被災者がメッセージを書いた紙灯籠(とうろう)にともす予定という。

 希望の灯りは1995年の阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、生き残った人たちが希望を持てるようにと2000年に設置された。11年の東日本大震災の被災地などにも分灯されてきた。

 灯りを管理するNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」代表理事の藤本真一さん(40)は「現地ではまだ生活を立て直すまでに至っていない。できる限り継続的につながりつづける、そのひとつの象徴としてこの希望の灯りをお届けできたらと思う」と話した。(石田貴子)