羽毛布団は手入れをすれば100年以上使えます――。こう消費者に呼びかける寝具メーカー「昭和西川」(本社・東京)が、羽毛を洗浄・乾燥して新しい布団に再生する工場を埼玉県本庄市に新設した。25日に開所式があった。

 羽毛は世界的に供給量が減少しているが、多くの羽毛布団がごみとして焼却処分されている。同社は天然資源の循環、かつ二酸化炭素の削減になるとし、既存工場の5倍の年間5万枚の羽毛布団を再生できる国内最大規模の新工場を建設した。

 開所式で田村秀和社長は「国内には2億〜3億枚の羽毛布団が眠っている。100年で500万枚にしかならないが続けていきたい」とあいさつ。本庄市の吉田信解市長にSDGs(持続可能な開発目標)の学習として、小中学生に見学してもらうことを提案していた。