戦国武将の真田昌幸・幸村(信繁)父子をしのぶ大型連休の恒例行事「紀州九度山真田まつり」が5月4、5日、和歌山県九度山町で開かれる。

 町のキャッチコピーは「九度山は真田のこころ生きる郷」。名将として知られる真田父子のゆかりの地だとアピールするのが狙いで、町役場に事務局を置く実行委員会が主催する。

 関ケ原の戦いで西軍についた父子は高野山での蟄居(ちっきょ)を命じられ、ほどなくふもとの九度山に移った。昌幸はこの地で病死。幸村は、九度山で生まれた長男、大助とともに大坂の陣にはせ参じるまでの14年間暮らし、地域の人たちに慕われたと伝わる。

 4日は、地元の「紀州九度山真田鉄砲隊」や、真田一族の父祖の地・長野県の「信州真田鉄砲隊」が演武を披露。県立笠田高校と県立橋本高校のダンス部による演技や、猿まわしなどの催しもある。

 5日は鉄砲隊と真田出陣太鼓の共演などがあり、午後1時半からメインイベントの武者行列がある。昌幸、幸村、大助や「真田十勇士」に扮した一行が、道の駅「柿の郷くどやま」から、父子の屋敷跡と伝わる寺院・真田庵(さなだあん)まで、旧家が残る街並みを練り歩く。(大野博)