日本HPは、柔軟な働き方とAIの両方をフルに活用するために、最新のARMアーキテクチャーを用いて構築した次世代AI PCとして個人向け「HP OmniBook X 14 AI PC」と、法人向け「HP EliteBook Ultra G1q AI PC」を発表した。
 両デバイスともSnapdragon X Eliteプロセッサーと専用のNeural Processing Unit(NPU)をベースに設計、45 TOPS(兆回/秒)の処理能力によって言語モデルと生成AIをローカルで実行することができる。これらのPCは、Copilot+PCとRecallなどの新機能を統合することで、創造性と生産性を強化し、よりパーソナライズされた強力なコンピューティング体験を可能にする。
 いずれのPCとも、AIをデバイス上でローカル実行することで最高のパフォーマンス、効率性、プライバシー保護を提供。また、洗練されたデザインと、AIにより強化されたパワーとモビリティを特徴とし、テクノロジーに精通したフリーランサーや移動の多いリーダーに向けた設計となっている。
 約26時間のバッテリー駆動時間をもつ世界最薄の次世代AI PCを実現。現在のAIに最適化されたパフォーマンスとセキュリティーを提供するHPのAIエンジニアリングを反映した、HPの新しいAI Helixロゴがあしらわれている。HP EliteBook Ultra G1q AI PC は、汚れが付きにくいPVD(物理蒸着)コーティングを使用した仕上げにより、企業の顧客向けに耐久性を高めている。
 携帯性を犠牲にすることなく、最高のパフォーマンスが得られる。大容量のMicrosoft Excelファイルをほぼ2分の1の速さで開き、Microsoft Teamsのコールを最長で12時間実施する、Netflixのストリーミングを最長22時間視聴することも可能。
 世界で最も持続可能なPCポートフォリオの一部として、いずれのPCとも筐体カバーに再生アルミニウムを50%、パッケージに持続可能な原料を100%使用しているほか、EPEAT Climate+ Gold RegistrationとENERGY STAR Certificationの認証を取得している。HPのサステナビリティに対するコミットメントの表れとして、HP EliteBook Ultra G1q AI PCの3年間保証は、ダウンタイムを短縮し、コストを削減するものとなっている。
 搭載した新しいウェブカメラ「Poly Camera Pro」は、すべてのコラボレーションアプリとストリーミングアプリのカメラ機能を高度化する。NPUを利用して、スポットライト、背景ぼかし、背景画像、オートフレームなどのAI機能を作動させることで、CPUがバッテリー駆動を維持しつつ、より効率的にパフォーマンスを確保できる。
 次世代AI PCで初めて提供する「HP AI Companion」は、AIを利用してデバイスを最適化し、AIツールをデバイスにローカルで稼働させつつ、生産性を高められるようにする。
 企業の顧客は、機械学習を活用して新規・既知の脅威を防御する「HP Wolf Pro Security Edition」により、HP EliteBook Ultra G1q AI PCを活用して、どこからでも安心して仕事を行える。いずれのPCともマイクロソフトのSecured-Core PCであり、ユーザークレデンシャルをはじめとする重要データを保護するハードウェアセキュリティー機能により、PCをファームウェアレベルまで保護する設計となっている。
 HP OmniBook X 14 AI PCの価格は24万9700円から。5月22日に受注を開始し、6月18日以降出荷を開始する予定。HP EliteBook Ultra G1q AI PCの価格は未定。受注開始日は7月上旬以降としている。