上新電機は5月7日開催の取締役会において、同社および同社グループのうち一部の会社の従業員に対して、信託を用いた株式報酬制度である「RS信託」を導入することを決議した。

●従業員の経営への参画意識を高めて帰属意識を醸成する


 RS信託は、従業員に対する福利厚生制度を充実させるとともに、従業員の帰属意識を醸成して経営参画意識を持たせることで、業績や株価上昇への意識を高め、中長期的な企業価値向上を図ることを目的として導入される。
 上新電機が委託者として設定した金銭を信託する信託の受託者が、信託金を原資に同社の普通株式を取得した上で、従業員のうち一定の要件を満たした人に対して、同社が付与するポイントに応じた数の同社の株式を交付する。
 ポイントは、取締役会が定める株式交付規定に従って、同社の業績などに応じて従業員に付与される。また、それぞれの従業員に交付される株式数は、付与されるポイント数によって定まる。さらに、交付される株式は同社と各従業員との間で譲渡制限契約を締結することによって、退職まで譲渡が制限される。
 なお、株式の取得資金は全額上新電機が負担するため、従業員の負担は発生しない。