これ、明太子使っていないんです

撮影/夏野久万

料理研究家のリュウジさんが節約料理として考案した「1個20円の卵を明太子化するレシピ」に、一部の人たちから感謝の声が寄せられています。

一体どうやったら卵が明太子になるのか? なぜそれで一部の人たちから感謝されるのか……? リュウジさん考案の 「明太子を一切使わない明太子パスタ」 を実際に作って試してみました。

明太子を食べられない人たちから感謝の声

リュウジさんは4月16日、自身のX(旧Twitter)で、

「節約になればと思って1個20円の卵を明太子化するレシピを公開したら、明太子が買えない海外の人と、明太子パスタ食べられない魚卵アレルギーの方からお礼のコメントめちゃくちゃ来て感動して泣いてる」

「料理研究家やってて本当良かった 」

と投稿。

添付されていた画像には、外国に住んでいてまともな日本食が食べられない人や、魚卵アレルギーの人から寄せられた感謝のコメントが写っていました。

なるほど、確かにさまざまな事情で明太子を食べられない人にとっては革命的なレシピ!

投稿が話題になると、他にも「これ海外日本勢を本当に救うぞ」「妊婦さんにも感謝されてそう」など絶賛の声が多く寄せられていました。

料理で社会貢献ができるなんてすごい!

気になるので、リュウジさんのレシピを実際に作ってみましたよ。

なんちゃって明太子パスタに挑戦!

作り方はまず、フライパンを火をかけずに油大さじ1を入れ、卵1個と調味料(豆板醤小さじ1、塩ひとつまみ、味の素3振り)をよく混ぜます。

混ざったら、火にかけながら卵をそぼろ状にしていきます。

撮影/夏野久万

このときに、ヘラで卵を潰しながら水分を抜いていくのがポイントです。筆者は最初にその工程を忘れてしまい、1回目は通常のそぼろ状になってしまいました。

ヘラを使用して卵を潰していくと、中から卵液が出てきます。それがなくなるまで炒めるとよさそうです。

撮影/夏野久万

続いて炒めた卵をブンブンチョッパーにかけます。ブンブンチョッパーとは、手動のフードプロセッサーのようなもの。ひもを引っ張ると中の刃が回り、高スピードでみじん切りをしてくれる優れものです。

こちらは子どもでもできるので、子どもにお願いしましたよ。

撮影/夏野久万

ブンブンチョッパーから取り出してみると、結構サラサラです。見た目はそこまで明太子感はないですが、食べてみると思ったよりもピリ辛でビックリ。つぶつぶ感も健在です。

撮影/夏野久万

続いては麺です。

フライパンを一度きれいにしてから、

・水(浄水がおすすめらしい)320cc

・砂糖 ひとつまみ

・ナンプラー 小さじ2

・本だし 小1/3
――を鍋に入れて沸騰させます。

お湯が沸騰したら1.4mmのパスタを入れて約5分中火でゆでます。

撮影/夏野久万

お湯の残りが大さじ1くらいになったら、バター8〜10gと先ほど作った偽明太子を入れます。

素早くやらないと、水分がなくなってフライパンに麺がくっついでしまうので要注意です。

撮影/夏野久万

お皿に盛って、上から小さく切り刻んだ海苔をかけ、小ネギを上にトッピングしたらできあがりです。

撮影/夏野久万

実際に食べてみると……

それではいただきま〜す!

お味は、明太子……じゃないですね(当たり前)。ただ食感や辛さ加減が、明太子感を醸し出していました。もっと辛いのが好きな人は、お好みで豆板醤の量を増やすとよさそうです。

醬油を入れていないのに、麺に味付けをしたことできちんと味わい深さがでています。子どもは偽明太子よりも麺がお気に入りで「いつまでも食べていられる」と好評でした。ナンプラーの匂いも気になりませんでしたよ。

辛さを控え目にしてマヨネーズであえればサンドイッチの具にしてもおいしそうだと感じました。

リュウジさんの動画では、パスタをゆでている間に質問コーナーも。今回はゆで卵をつるんと剥く方法を伝授していました。かなり使える情報なので、気になる方はレシピと一緒にチェックしてみてください。

リュウジさんによるレシピ動画