女優吉永小百合(79)が24日、東京・東池袋の新文芸坐で、映画女優デビュー65周年記念企画「吉永小百合青春時代写真集」発売記念特別上映会イベントに登場。これまで123本の映画に出演してきたが「124本目を準備中だが『言っちゃだめ』と言われている」と〝フライング〟し、場内をわかせた。

 1959年の「朝を呼ぶ口笛」で映画デビューした吉永。今回の企画は吉永のスクリーンデビュー65周年を記念し、〝吉永小百合の青春時代〟をテーマに2年間にわたり実施。6月6日には「吉永小百合青春時代写真集」(文藝春秋)が発売される。この日は吉永自ら選んだ俳優浜田光夫と共演した映画「潮騒」(森永健次郎監督、64年)と「風車のある街」(同監督、66年)の2作品を上映。

 66年公開の映画「愛と死の記録」では、渡哲也さん(2020年死去)や今月16日に亡くなった中尾彬さんと共演。吉永は「渡さんも4年前に亡くなってもう話をすることがないし、中尾さんもつい最近亡くなられたということで、本当に寂しいこと」としのんだ。

 昨年公開の「こんにちは、母さん」(山田洋次監督)まで123本の映画に出演してきた吉永。「よくここまで歩いてきた」と65年を振り返ったが、観客からの質問で124本目について聞かれると「124本目の映画は準備中だが、製作会社に『絶対言っちゃだめ』と言われている」とリップサービスする場面もあった。最後に「大好きな映画の世界でもうしばらく歩いてみようと思います」と話し、観客から拍手を受けていた。