夜はまだ肌寒いが例年ならナマズが釣れるころと6日、孫の伊藤翔(中1)と愛知県津島市の蟹江川に出かけた。本流から小規模河川にナマズが入ってきているかの調査を兼ねて実績ポイントを2人でランガンしたところ、何とか1匹ずつキャッチ。今年もナマズゲームが楽しめそうとの手応えは得られた。

 午後8時、蟹江川に到着。ナマズ専用ベイトロッド、ベイトリール、PE3号にルアーはノイジー系をチョイスした。キャストを始めるが、魚の気配が感じられない。いろいろルアーを替えてもダメ。前週、仲間から釣れたと連絡があったが、その後の雨で水温が下がったのか活性は低い。

 翔を川筋に残して深場に移動し、ジグスピナーにチェンジ。すると、数投目でゴツゴツ! ヒットには持ち込めなかったがナマズはいると確信。何とか釣ってやろうと、巻き速度を落とし、ルアーコースを変えるなどして攻めると、ゴツゴツゴッツン! 合わせを入れるとヒットした。

 小さいと思いつつ寄せると、何ともかわいいサイズ。31センチのナマズだった。餌をたらふく食っているのか、おなかはパンパン。感謝してリリースした。その後も何回かバイトはあったがヒットせず。サイズが小さいからだろう。「あっバレた」の声に振り向くと、翔のトップにバイトがあったようで「すぐそこでバフッと出て寄せたらバレたよ」と言う。

 状況が悪いので、日光川支流に移動したが、こちらは2人ともノーバイト。まだこの周辺にはナマズの姿すら確認できかった。「帰ろう」と話していると「蟹江川に戻りたい」との翔のリクエストで戻ることに。私はトップ、翔はジグスピナーで攻める。

 川筋を上がりながら探るが反応なし。諦めて戻っていくと、翔は「バイトはあったけどヒットしない」と愚痴をこぼしていた。「数投したら帰るよ」と声をかけると「やっと来たよ!」と抜き上げたのは、32センチと小さいが本命だった。「じいちゃんより1センチデカイじゃん」「良かったな。さあ帰ろう。今からが本番だからね」。そう話しながら帰路に就いた。

 (HUNTER・伊藤宗紀)