名古屋港から根魚爆釣の朗報がもたらされた。フィッシング遊・名古屋南店(名古屋市南区戸部下)の常連で同市中川区の藤田宗孝さんが調査に出かけてくれたのだ。その中にはうれしい大物も交じっていた。 (海老原秀夫)

カサゴ爆釣のなか

 ▼名古屋港

 このところ名古屋港での根魚調査に余念がない藤田さん。爆釣が起きたのは4月20日夜のことだった。この日は旧暦3月12日の中潮初日で満潮16時20分(名古屋標準)。下げ3分前後に照準を合わせて午後6時からアオイソメ餌でカサゴを狙ったところ、しばらくして急にアタリが出始め、そのまま入れ食い状態に突入したという。

 「探り歩かなくても同じようなポイントでバンバン釣れたので、カサゴの集会でもあったのかと思うくらい。このまま釣れ続いたらヤバいことになるぞ」と笑いが止まらなかったが、さすがに40分ほどでスローダウン。それでもその時点で良型を主体に20匹ほどは釣れていた。

 その後もポツポツと釣れ続くなか、8時ごろにドラマが待っていた。コンコンと小さなアタリがあり、一応合わせを入れたところ、フッキングと同時に強い引きに変化。あまりにグイグイと引いていくので、これは大物と確信するなか、あいにく玉網を持っていなかったため、抜き上げるしかないと慎重に引き上げると、上がってきたのは何と32センチの良型タケノコメバルだったのだ。これには藤田さんからも思わず小さなガッツポーズが出ていた。

 その後もアタリが止まることはなく、10時に納竿。結果は14〜23センチのカサゴ39匹、25、32センチのタケノコメバル各1匹をキープしていた。「あまりにも小さいカサゴは数匹リリースしたので、トータル50匹近くは釣れたのではと思います。なかなかない経験で大漁にも恵まれ、すごく楽しめました」。藤田さんの声が弾んでいた。

 鈴鹿川河口(三重県四日市市)では21日夜、フィッシング遊・四日市店(四日市市新正)の常連で同市の樋口基樹さんがまたまたシーバスを数釣り。雨の中、午後6時50分〜8時までの短時間勝負でシンキングペンシル(フィール75)を投げ、34〜48センチを8匹そろえたのだ。「連日釣れ盛っており、この日も入れ食いだったそうです」とは同店の金城さん。

珍しくキス18センチが

 ▼りんくう護岸(愛知県常滑市)

 知多半島各地でキスが出始めるなか、りんくう護岸でもひょっとしてと4月23日午前5時15分から4時間、出勤前に調査したのはイシグロ鳴海店(名古屋市緑区鳴海町)の木藤崇史さん。1投目こそキスらしいアタリがあったものの針掛かりせず、その後は小ハゼや小カレイなどの猛攻に遭ったという。

 それでも半分諦めながら時間ギリギリまで粘っていると、キスらしい小気味いいアタリがあり、この時期にしては珍しい18センチの良型キスがお目見え。がまかつ手返しキス5号に餌はイシゴカイを使っていた。

 「釣りの最中に海をのぞいたところ、1キロクラスのアオリイカが泳いでいました。今年は春イカも期待できるかもしれません」

上りマダカ続々と

 ▼木曽川・立田大橋周辺(愛知県愛西市)

 立田周辺では上りマダカが続々と到達中。早いものは立田大橋の約10キロ上流に架かる東海大橋を越えたという。岬釣具店(同市佐屋町堤西)の桑山卓久さんが現状について説明する。

 「上りマダカは木曽川がメインでしたが、4月前半から揖斐川も良くなってきました。アタリの数なら木曽川、型なら揖斐川という感じです。他魚ではまだ小型ですが手長エビの動きも出てきており、河口付近からはクロダイの情報も入りだしています」

 同店常連で地元の飯山さんは4月20日午前、上りマダカを求めて立田下流へ。干潮(10時26分=名古屋標準)の潮止まりからアオイソメの房掛け餌で竿を出すと、上げ始めて1時間後にセイゴが連発して時合い到来。その30分後には待ちに待ったマダカ40センチが姿を現したのだ。飯山さんによると、これが40センチとは思えないほど強い引きだったそうで、上り特有のコンディションの良さを示していた。