ボクシング日本ウエルター級タイトル戦(4日、東京・後楽園ホール)の前日計量が5日、東京都内で行われ、王者の坂井祥紀(33)=横浜光=と同級1位の豊嶋亮太(28)=帝拳=がともに66・4キロでクリアした。両者は豊嶋がWBOアジアパシフィック・東洋太平洋同級統一王者だった2021年12月にも対戦し豊嶋が判定勝ち。今回は豊嶋が無冠、坂井が日本王者と立場を変えての再戦となった。

 「強い相手なので、挑戦者の気持ちで。前回は周りが見えず、持っている引き出しを出せなかった。今回はどんな展開でも柔軟に対応したいと思います」と、坂井。10年のプロデビューから10年以上メキシコを主戦場にしてきた異色選手だ。

 挑戦者となった豊嶋は「挑戦者で、失うものがない。かっこいい試合をしようとか考えず、タイトルを取ることだけを考えた闘志を見せるファイトをしたいです」と気合を入れた。戦績は坂井29勝(15KO)13敗3分け、豊嶋18勝(11KO)3敗1分け。