Snow Man・ラウールが主演する映画『赤羽骨子のボディガード』に、土屋太鳳の出演が決定。威吹荒邦(ラウール)が守る赤羽骨子(出口夏希)を殺したいほど憎む尽宮正親役を演じる。

 本作は、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の丹月正光による同名コミックスの映画化。とある事情から100億円の懸賞金をかけられた骨子。大好きな彼女のためにボディガードとなった荒邦に与えられたミッションは、彼女にバレることなく守ること。果たして、そのミッションを無事にクリアすることはできるのか。

 ラウール(Snow Man)は、金髪&白い制服姿でヤンキー不良高校生を熱演。撮影1ヵ月ほど前からアクション練習を重ね、ボディガード役に挑んだ。監督は『エイプリルフールズ』『ミックス』『変な家』の石川淳一。これまで個性豊かなクラスメイトの面々や、遠藤憲一、津田健次郎ら豪華キャストが解禁される度にSNSを賑わしてきた。

 土屋が演じるのは正親。国家安全保障庁長官・正人(遠藤)の娘として生まれ、骨子とは実の姉妹だが、幼い頃から訓練されて男として育てられた。父の愛情を受けたい一心で血の滲むような努力をし、MI6に所属するエリートとなるが、どんなに努力をしても父に見向きもされなかった。やがて正親の敵意の矛先は、父が溺愛する骨子に向けられ、殺したいほど憎むようになる。

 正親は骨子の命を狙い、ボディガードとして彼女を守る荒邦と対峙することとなるが、ひょんなことから荒邦にある感情を持つようになる。圧倒的な存在感を放ち手強い敵として登場する正親だが、荒邦というピュアで真っすぐな存在と出会い、徐々に人間らしく変化していく。完璧なのに不器用で感情をむき出しにしていく姿は、どこか憎めない愛らしい魅力溢れるキャラクターとして描かれている。

 今回の発表にあわせてイメージビジュアルも公開。これまでの土屋のイメージを覆す、黒のレザーコートに身を包み、銀髪、そして右目には眼帯という圧倒的な存在感を放つ妖しげなビジュアルはもちろんのこと、娘として生まれるが男として育てられた難しい役どころを見事に演じている。

 土屋は「気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツを伺ったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました。ですのでその頃は、普段の生活でも男らしかったと思います」と徹底した役作りを語っている。

 映画『赤羽骨子のボディガード』は、8月2日より公開。

 ※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■土屋太鳳(尽宮正親役)

――クランクアップを迎えて今のお気持ちをお聞かせください。

率直にいうと、寂しいなという気持ちです。演じさせていただいた時間自体はすごく短いんですけど、演じれば演じるほど自分の心にどんどん入り込んでくるような愛おしさを感じる役でした。

――正親役のお話が来たときのお気持ちをお聞かせください。

原作と台本を読ませていただいて、これは責任重大だぞ! と思いましたね。男の子として育てられたけれど、お父さんには「娘」として認めてもらいたいと願っていて、しかも荒邦と骨子の距離を縮めるキーマンでもあって、その上で、正親は荒邦を圧倒しないといけないじゃないですか。難しい役だなと思いました。

――役作りをかなり準備されてこだわられたと思いますが、具体的にこだわられたところを教えてください。

まずは、登場シーンですよね。ここでちゃんと正親として荒邦を圧倒しなきゃいけない。それが出来ないと、そのあとの可愛らしい部分や憎めない部分が表現出来ないので、とにかく正親がどんな気持ちで育ってきたか全力で考え続けて、そのエネルギーを込めました。といっても正親らしさは気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツを伺ったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました。ですのでその頃は、普段の生活でも男らしかったと思います。声は低くしすぎると枯れてしまうので、低い中で声色やニュアンスを変えたり息を入れたりと工夫しましたが、とっても難しかったです。衣装とメイクとウィッグにたくさんパワーを貰って、やっと乗り切れた気がします。

――印象に残っているシーンを教えてください。

学校のシーンがクランクインだったんですけど、反省点が多かったんです。自分の立ち姿だったり歩き方だったり、もうちょっと研究できたなと思って、少し工夫を重ねました。水族館のシーンでは、より喧嘩っぽいアクションにしたいなと思って、ギリギリまで練習をして臨みました。休憩時間に、荒邦さん(ラウールさん)が「正親の気迫を感じます」と言ってくださって、凄く嬉しかったです。

――ラウールさんとご一緒されてみていかがでしたか?

ラウールさんは頭脳と身体能力の両方をフルに使って、現場でどんどん進化していかれる方だなと感じました。正親とのアクションでは受け身を担当なさってますけど、アクションって、実は受け身が上手くないとアクションにならないんです。しかも受け身って危険なんですよね。体格差もすごくあるのに一生懸命向き合ってくださって、本当に素晴らしかったなと思います。

――出口さんや遠藤さんはいかがでしたか?

とても明るくて、夏希ちゃんの可愛い笑顔にパワーをいただきながらご一緒していました。遠藤さんは、ずっと共演させていただきたいなと憧れてきた方なので、やっとお会いできたという感じでした。私が申し上げるのはおこがまし過ぎるんですけど、本当にお芝居がお上手で、素敵で、胸にぐっときました。

――最後に公開を楽しみにしている皆さんへ一言お願いします。

爽やかで華やかで思いきり楽しんでいただける魅力的な作品になっていると思います。錚々児高校3年4組の熱い日々を、ぜひスクリーンで体感してください!

<コメント続き>

■加藤達也(プロデューサー)

お待たせいたしました。『赤羽骨子のボディガード』最後のキャスト発表です。満を持して正親役の発表ができることを本当に嬉しく思います。この『赤羽骨子のボディガード』の人気キャラクターで、ジョーカー的な存在。男性に間違えられるような女性であり、その姿は圧倒的にかっこよく、美しくなければなりません。加えて内面は男らしく荒々しい一面と、突然可愛らしくなるというギャップ、それでいて面白くもなければならないという、本当に難しい役どころ。今までの映画史でも見たことがないキャラクターにしたく、普段のパブリックイメージからは全く想像できない、イメージが湧かないような方にお願いできないか。どんな方であれば、この難役をお願いできるのか。非常に悩みましたし、考え抜きました。

そして、辿り着いた方が、今回発表させていただく土屋太鳳さんです。類稀な美しさ、華やかさ、強さとしなやかさをお持ちで、コミカルさを兼ね備える人と考え抜いた時に、最後は理屈ではなく、閃きと、直感で絶対に土屋太鳳さんにお願いしたいと思い、今回オファーさせていただきました。

ご本人や、監督、スタッフとも何度も、衣装、ウィッグ、メイクのテストを重ね、妥協せず完成された渾身の正親のビジュアル。加えて、今回は激しいアクションも多くあり、撮影のギリギリまで練習を重ね、ほぼ全てのアクションをご本人でこなされております。カメラに映し出された土屋さん演じる正親を見た時に、当初の想像をはるかに超えたキャラクターに昇華していただいていて、圧倒され震えてしまうほどでした。きっと映画史に残るような傑出したキャラクターになっていると確信しておりますし、縦横無尽に躍動する正親をぜひ大きなスクリーンで皆様にもご覧いただきたいと思います。