「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・第2日」(15日、袖ケ浦CC新袖C=パー72)

 14位から出た臼井麗香(25)=フリー=が6バーディー、2ボギーの68をマーク。通算6アンダーで単独4位に浮上し、3月のアクサ・レディース以来となるツアー2勝目へ好位置につけた。前週まで悩まされていた花粉症も治まり、今週からノーマスクで体調も良化。初勝利が短縮競技だっただけに、今週は3日間の戦いを制して勝利をつかみたい。69で回った竹田麗央が単独首位に浮上。1打差の2位に木村彩子、桑木志帆が続いた。

 体調もすっきりして、臼井は気持ち良さそうにクラブを振った。春先から悩まされていた花粉症で、長期間着用していたマスクとは前週でおさらば。最終18番で5メートルを沈めてバーディー締めとすると、3カ月ぶりの2勝目のチャンスを視界に捉え、今まで隠れていた白い歯がようやく姿を現した。

 「(今は)呼吸が楽。熱中症気味になっちゃうんですよ」。頭が働かなくなるなどプレーに悪影響を及ぼし、5月のサロンパス杯では2日目途中で無念の棄権もあった。スギ、マツ、ヒノキ、シラカバなど体が反応する花粉の種類を挙げればキリがない。芝もアレルギーを起こす。

 これまで薬を飲んで対処してきたが、「先週までは芝に茶色が入ってたけど、あれがなくなった瞬間に変わった」。今週の青々とした芝は、体にとっては問題ない。前半から四つのバーディーを重ね、ドローヒッター不利の後半もきっちり耐えきった。

 勝ち方もすっきりといきたいところだ。念願のツアー初勝利を挙げた3月のアクサ・レディースは、悪天候による3日目の中止で短縮競技となった。一抹のすっきりとしない感情は「雨も降っていたので、それもある」と頭にあり、今週こそは54ホールを戦い切って勝ちたいと願っている。

 自らアパレルブランド「チェルクラッシー」をプロデュースするファッション好き。初優勝の反響は大きく、4月のポップアップイベントでは、100人を超える客が足を運んだ。自らの活躍が大きな広告に代わる。2勝目とともに「今週も勝って(チェルクラッシーを)宣伝したいな」とビジネスチャンスも拡大したい。